物忘れ=認知症とは限りません。気づいた変化を記録し、かかりつけ医やもの忘れ外来に早めに相談しましょう。

「最近、母が同じことを何度も聞いてくる」「約束をよく忘れるようになった」——そんな変化に気づいたとき、多くのご家族は不安を感じながらも、どこに相談すればいいのか分からず、時間だけが過ぎてしまいます。
まず知っておいていただきたいのは、物忘れ=認知症とは限らないということです。加齢による自然な変化のこともあれば、体調や環境の変化が影響していることもあります。大切なのは、慌てて判断することではなく、「何が」「いつから」「どのくらいの頻度で」起きているかを記録しておくことです。
このメモは、後で医師やケアマネジャーに相談するときにとても役立ちます。
物忘れが気になり始めたら、気づいた変化をメモし、かかりつけ医やもの忘れ外来に早めに相談しましょう。受診先が分からないときや、生活・介護についても相談したいときは、お住まいの地域包括支援センターにも相談できます。介護保険を使うかどうかにかかわらず、生活全体の相談に無料で応じてくれます。
もし「介護保険サービスを使うかもしれない」という段階であれば、要介護認定の申請という選択肢もあります。認定を受けると、ケアプランに基づいたサービス(訪問介護、デイサービスなど)を利用できるようになります。
ケアプランは専門職だけが作るものではありません。「本人がどう暮らしたいか」「家族としてどこまで支えられるか」を言葉にしていくことが、実はセルフケアマネジメントの第一歩です。
『家庭の介護120260927.pdf』を原稿として掲載
家庭の介護は、一人で抱え込まないための手引きです。
「最近、物忘れが増えてきたと感じたら」について、ご本人・ご家族だけでの判断に迷うときは、遠慮なくご相談ください。介護保険やケアプラン、入院・退院、日々の介護について、 必要な支援を一緒に整理します。
本冊⼦は、居宅介護⽀援事業所での相談‧⽀援の経験をもとに作成しています。個別の状況については、お近くの地域包括⽀援センターまたは担当のケアマネジャーにご相談ください。