第3部 セルフケアプラン・セルフケアマネジメントの手引き

本人と家族でケアプランを考える

本人の希望と生活の状況を確かめ、困りごとと必要な支援を整理していきます。

家族と本人が、これからの暮らしについて言葉にしていく様子のイラスト

3つの視点の手引き

ケアプランは、専門職だけが作るものではありません。「本人がどう暮らしたいか」を家族で言葉にし、日々の困りごとを記録する。今日からでも始められる3つの視点をまとめました。

1

ケアマネジャーは何を考えて計画を立てているのか

ケアマネジャーは、「何ができないか」だけを見ているわけではありません。大切にしているのは、「この方はどんな暮らしを望んでいるのか」という視点です。

  • 1アセスメント(状況の把握)——心身の状態だけでなく、生活歴、価値観、家族関係、住環境など、暮らし全体を丁寧に聞き取ります
  • 2課題の整理——「本当に解決すべきことは何か」を整理します
  • 3目標とサービスの組み立て——どのサービスを、どのくらいの頻度で組み合わせるかを考えます
  • 4モニタリング(見直し)——実際の生活の様子を見ながら、継続的に確認し、必要に応じて見直します
ケアマネジャーの考え方を読む
2

「本人がどう暮らしたいか」を家族で言葉にしてみる

本人の希望は、聞かなければ分からないものです。本人自身も、言葉にして初めて自分の思いに気づくということもあります。

  • 1今、大切にしていることは何ですか?
  • 2できれば続けたいこと、やめたくないことは何ですか?
  • 3不安に感じていることは何ですか?
  • 4誰に、どこまで頼りたいですか?
  • 5もし今より体が不自由になったら、どう暮らしたいですか?
5つの問いを読む
3

介護の困りごとを記録する、たった3つのポイント

医師やケアマネジャーは、日常のすべての瞬間を見ているわけではありません。ご家族が日々の様子を記録しておくことで、専門職はより正確な判断ができます。

  • 1「いつ」起きたか——日付と、できれば時間帯も
  • 2「どんな状況で」起きたのか——食事の前後か、外出時か、疲れているときかなど
  • 3「本人はどう感じていたか」——不安そうだったか、痛みを訴えていたか
記録のポイントを読む

本冊⼦は、居宅介護⽀援事業所での相談‧⽀援の経験をもとに作成しています。個別の状況については、お近くの地域包括⽀援センターまたは担当のケアマネジャーにご相談ください。