介護は、いつ、どの段階から始まるか分かりません。ここでは4つのステージごとに、そのとき大切にしたいことと、次の一歩をまとめました。

「あれ、いつもと違う」——多くの場合、介護は本⼈よりも先に、家族のこうした違和感から始まります。
物忘れ/歩行の不安定さ/トイレ・排泄/食事・嚥下/一人暮らしの不安(第1部)
「相談していいのか分からない」状態から抜け出し、頼れる窓⼝とのつながりを⼀つ持つこと。

要介護認定を受け、サービスを利⽤しながら在宅⽣活を送る、最も⻑く続くステージです。
在宅⽣活の途中で⼊院が必要になることもあります。その場合は「⼊院をしたら」「地域連携室」「退院前カンファレンス」の⼀連の流れが道しるべになります。
本⼈‧家族‧ケアマネジャー‧サービス事業所が、それぞれの役割を持ちながら、無理のない体制を築くこと。「完璧な体制」ではなく、「続けられる体制」を⽬指すことが⻑続きのコツです。

「そろそろ施設も考えたほうがいいのだろうか」——多くのご家族が、罪悪感を抱きながらこの問いに向き合います。
ケアマネジャーは、施設に関する情報提供や相談にも対応しています。特養、⽼健、有料⽼⼈ホームなど、施設ごとに役割や費⽤が異なるため、専⾨職と⼀緒に整理することをおすすめします。
「在宅か施設か」を⽩黒つけることではなく、本⼈らしい暮らしが続けられる環境を、家族が納得しながら選べること。

介護の最終段階として、多くのご家族が向き合うことになるのが「看取り」です。
看取りの段階では、訪問診療医、訪問看護師など、医療との連携がより重要になります。
看取りは、悲しみだけの時間ではありません。それまでの介護の⽇々を振り返り、本⼈と過ごした時間の意味を、家族なりに受け止めていく時間でもあります。
本冊⼦は、居宅介護⽀援事業所での相談‧⽀援の経験をもとに作成しています。個別の状況については、お近くの地域包括⽀援センターまたは担当のケアマネジャーにご相談ください。